ユーザーガイド
このガイドでは、「WSJF Calculation and Sorting for Jira」プラグインを使用し、Weighted Shortest Job First (WSJF) フレームワークに基づいてJiraでの作業の優先順位付けを行う方法について説明します。
AtlassianはJiraのプロジェクト → スペース、および課題 → ワークアイテムへと名称変更を進めています。本ガイドではこの新しい用語を使用し、移行期間中に製品内で引き続き表示される可能性のある従来のラベルについても言及します。
WSJFとは?
Weighted Shortest Job First (WSJF) は、リーンおよびアジャイル組織が最大の価値を提供するために使用する優先順位付けモデルです。これはScaled Agile Framework (SAFe) の重要な要素です。
WSJFの利点
- 経済的利益の最大化: 最も価値のある作業を最初に提供することに焦点を当てます。
- データ駆動型の意思決定: 客観的な優先順位付けのための明確な計算式を提供します。
- ボトルネックの削減: ワークフローを合理化します。
- 分散型意思決定の実現: チームが情報に基づいた優先順位付けの意思決定を行えるよう支援します。
WSJFの仕組み
WSJFは優先順位を決定するために**遅延コスト(Cost of Delay)**を計算します。計算式は以下の通りです:
WSJF = (ビジネス価値 + 時間的制約 + リスク軽減または機会創出) / ジョブサイズ
WSJFプラグインを使用する理由
本プラグインは、JiraでのWSJFの計算と並べ替えを自動化します。
主な機能
- 自動計算: WSJF値をリアルタイムで計算します。
- 柔軟な設定: 入力フィールド、スケール、および継承をカスタマイズできます。
- 簡単な並べ替え: ワンクリックでワークアイテムをWSJF値で並べ替えます。
- シームレスな統合: 既存のJiraワークフロー内で機能します。
- ネイティブのJiraフィールド: Jiraのネイティブなカスタムフィールドタイプを活用します。
はじめに
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値の入力 — 各ワークアイテムのビジネス価値(Business Value)、時間的制約(Time Criticality)、リスク軽減または機会創出(Risk Reduction or Opportunity Enablement)、およびジョブサイズ(Job Size)の値を入力します。これらのフィールドは、Jiraスペース内のワークアイテム表示画面にあります。
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WSJFスコアの確認 — プラグインが自動的にWSJFスコアを計算して表示します。このスコアは、ワークアイテム表示画面やワークアイテムのリストビュー(バックログ、ボードなど)で確認できます。
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ワークアイテムの並べ替え — バックログ、ボード、またはスプリントで、ワークアイテムをWSJFスコア順に並べ替えます。
- ビジネススペース: 水平ナビゲーションメニューの「アプリ(Apps)」セクションにある「Sort Work Items by WSJF」ボタンを使用します。
- ソフトウェアスペース: ボードの右上隅にある「WSJF Actions」ボタンを使用します。
プラグインの仕組み
WSJFの計算
- 計算式: WSJF = (ビジネス価値 + 時間的制約 + リスク軽減または機会創出) / ジョブサイズ
- 自動計算: 入力フィールドが変更されると、WSJF値が即座に更新されます。
- 空の値: 0として扱われます(エラーを避けるため、「ジョブサイズ」が0にならないようにしてください)。
WSJFの継承
- 継承: ワークアイテムは親エピックからWSJF値を継承できます。
- 設定: スペース設定で継承の有効化/無効化を行います。
並べ替え機能
- 並べ替えの場所: アジャイルボードから並べ替えます。
- 並べ替えの範囲: ボード全体、バックログ、またはスプリントを並べ替えます。
- 並べ替え順序: WSJF値の降順。
- 手動での上書き: 並べ替え後にワークアイテムの順序を手動で変更できます。
設定と構成
スペース設定
プラグインの設定は、「スペース設定(Space settings)」 > 「WSJF for Jira settings」で行います。
- カスタムフィールドのマッピング: WSJFの計算式で使用するフィールドを変更します。
- WSJF継承の切り替え: 継承を有効または無効にします。
デフォルトのスペース設定
グローバルなデフォルト設定は、「設定(Settings)」 > 「アプリ(Apps)」 > 「Default space settings」で行います。
ヒントとベストプラクティス
- 入力スケールの定義: 使用するスケールをチームが確実に理解できるようにします。
- WSJF値の定期的なレビュー: 値を常に最新の状態に保ちます。
- チームのトレーニング: 全員がWSJFを理解できるようにします。